- 入試範囲を網羅した使いやすい問題集を何度も繰り返す
- 見た瞬間に字や読みがパッと浮かんでくるまでは見るだけ
- ○△×法を使って効率化
都立入試において漢字の勉強は必須です。
漢字10問答えるだけで、20点ももらえるんですからやらない手はありません。
ではどのように勉強していくと、漢字をスムーズに覚えられるのか?
効率的な方法を紹介します。
基本:問題集を何度も繰り返す
漢字の勉強の基本は、
同じ問題集を何度も繰り返し解く
です。
1冊の問題集を極めるのが漢字満点への最短ルートです。
問題集の選び方
使う問題集は
- 入試範囲を網羅している
- 自分で使いやすい・見やすいと思う
- 答えがすぐ見える
の3点を押さえられているといいです。
3点目の「答えがすぐ見える」というのは、問題の近くに答えが印刷されているような状態です。
例)トマトをサイバイする ( ) 答え:栽培
この様になっていると、答えを赤シートとかで隠しながら使えるので、これから紹介する勉強法と相性が良いです。
実際の勉強の仕方
漢字を勉強する際に、ぜひ意識してほしいことがあります。
それは、
- 最初の数周は見るだけ
- 最後の数回は書く
です。
もう少し詳しく書くと、
最初の数周は見るだけ
=問題をパッとみて、字や読みが瞬時にイメージできるまでは見るだけ
最後の数回は書く
=答えがパッと浮かぶようになったら、最後の数周はトメやハネなどに気をつけて書く
という具合です。
例えば、
- トマトをサイバイする( ) 答え:栽培
- お店をイトナむ( ) 答え:営む
- 栄養をセッシュする( ) 答え:摂取
のようにあったら、答えのところを赤シートなどで隠し、↓のようにチェックしていきます。
「サイバイか~、なんだっけなぁ。思い出せん!」
で答えを見る。
「あー、これか。見たことあるわ。つぎ!」
「イトナむって確か営業の営じゃなかったかなぁ。」
で頭に”営”の字をイメージしたまま答えをチェックする。
「あー、あってたあってた!」
こんな風に、最初の数周(3~10周)は見るだけで過ごしてください。
で、どの問題もほぼほぼ見た瞬間に答えが浮かぶようになったら、
最後の数周はトメやハネなど細かいところを意識して書いてください。
なぜ書かないのか?
書いている時間や労力を省略するためです。
私たちは小学校の頃から漢字を”書かされて”育ちました。
ですから、漢字=書いて覚えるものと思い込んでいます。
が、そのやり方は、時間が限られている受験勉強ではマイナスでしかないのです。
実際、書いても見るだけでも、記憶には大差ありません。
感じを覚えられるかどうかを左右するのは「頻度」、つまりどれだけ頻繁に問題を解いたかで決まります。
だとしたら、10分かけて書いて答えるよりも、5分で見るのを2回繰り返したほうが断然効率的なのです。
ですから、「見る」勉強法を推奨しています。
○△×法
漢字勉強を更に効率化させる方法として、○△×法を導入してみてください。
○△×法はこちらで詳しく紹介しています。
この方法を取り入れることで、
- 同じ問題を繰り返しとく無駄を省略
- 自分の弱点をピンポイントで補強
ができるようになります。
つまり、漢字勉強の効率UPです。
まとめ
都立入試に向けた漢字勉強は、以下を意識してください。
- 入試範囲を網羅した使いやすい問題集を何度も繰り返す
- 見た瞬間に字や読みがパッと浮かんでくるまでは見るだけ
- ○△×法を使って効率化
少ない時間と労力で今まで以上にたくさんの漢字を覚えられるようになります。
おまけ:都立入試に頻出漢字はあるか?
「先生、入試に出やすい漢字ってありますか?」
たまーにこのような質問を受けることがあります。
が、この考えは捨てた方が良いです。
小学校~中学校で習う漢字は何千とあります。
その中から入試で問われやすいものをピンポイントで当てることなんて誰にもできません。
そんなことを考えるだけ時間の無駄です。
それよりも、問題集を1冊完璧にしたほうがよっぽど良いです。
あなたの実力は確実に上がります。
「あれだけやったんだ」と自信にもつながります。
ですから、問題集を1冊極める王道を行きましょう。