- 全速力で音読する
- 展開予測をできるようにする
入試において、文章を人よりも速く読めるのは武器です。
短い時間で小説や論説の文章を読めたら、それだけ選択肢判断に時間を使うことができます。
国語だけではありません。
文章を速く読めるということは、速く理解できるということです。
数学にせよ英語にせよ、
2020年入試から長文化が進んだ理科社会にせよ、
速く読めるということは非常に有利な武器になります。
その速く読む能力の鍛え方を紹介します。
1:全速力で音読する
まずやってみてほしいのがこちら。
「全速力で音読」
教科書の文章でも、模試や過去問演習の文章でも構いません。
(読み方・解き方を実践した文章だとベター。)
自分の持てる最高スピードで音読してください。
一息でできるだけ長く、「、」や「。」で止まる必要はありません。
とにかく目に見えた日本語を声に出していく。
最初は意味なんて全くわからないと思います。
それで構わないので1日1回とか、2日に1回とか、
時間を計って音読してください。
何回、あるいは何十回か繰り返しているうちに、
読んでいる内容が頭に入ってくるようになります。
こうなったらしめたもので、
あなたはその全速力の状態でも、文章の意味を理解できていることになります。
そしたら、今度はまた別の文章で音読を行います(注:ここまで”同じ”文章を音読し続けています)。
こうやって、全速力でも意味を理解できる文章を増やしていくと、
自然と速く読んで意味を理解する力が身についていきます。
「速く読んでれば速く読めるようになる」
と一見単純な話なんですが、これを教えてくれる先生はなかなかいません。
そこそこにマル秘テクニックです。
2:展開予測をできるようにする
もう一つの方法は、展開予測。
つまり、話がどうなるかを予測するということ。
これができるようになると、最初は次の文に書いてあることを予測できる程度ですが、
慣れれば段落レベルで先読みが可能になります。
「あ、ここにこう書いてあるから、次の段落はこういう話になるのね。あー、やっぱりそうなった。」
こんな感じです。
ではどうやったら展開予測ができるようになるかというと、
論説文の「読み方」をマスターすることで可能になります。
「読み方」のうち、特に
- 抽具
- 接続詞
- 数値
あたりを使いこなせるようになると加速します。
詳しくは「論説文の読み方・解き方」を参考にしてください。
まとめ
文章を速く読めるようになるには、
- 全速力で音読する
- 展開予測をできるようになる
の2つを押さえるのが良いです。
1つ目の音読であれば、早くて1ヶ月ほどで効果を実感できるはずです。
2ヶ月もあれば他教科でも実感できるのではと思います。
2つ目の展開予測は、早い人で2ヶ月、遅い人でも3ヶ月ほどで実感できます。
もちろん、真剣に取り組んだ場合の話です。
おまけ:問題を速く”解く”方法
速く”読む”方法を解説したついでに、速く”解く”方法を解説します。
速く”読む”方法を身につけると、国語の文章や問題文、選択肢を読むスピードが上がります。
速く”解く”方法を身につけると、正解の選択肢を選ぶまでのスピードが上がります。
これ、地味なんですが、時間短縮を図りたい人にはバツグンに効きます。
で、それはどうやるのか。
「選択肢を見る前に答えを作る」
これです。
国語の問題って、本文に線が引いてあって、
筆者がこのように考える理由はなにか?
とか問題が設定されていますよね。
ここで多くの受験生は、傍線部の周りをなんとなく見て、
それから選択肢をチェックし始めるんですが、、、
この「傍線部の周りを見る」ときに、答えを作ってしまうんです。
先ほどの例であれば、
「筆者がこのように考える理由はなにか」
と聞かれているので、答えとなる理由を本文から予測してしまう。
そして、その予測と一致する選択肢を選ぶのです。
ぼんやりと選択肢を比べる従来の方法と、
予め自分の中で答えを作って、それと一致する選択肢を探す方法。
速いのは圧倒的に後者です。
これをできるようになるには、
論説文の「読み方」および「解き方」をマスターする必要があるのですが、
その破壊力たるや凄まじいです。
他の受験生が「うーん…」と頭を抱えて悩んでいる間、
こちらは「あー、こんなんエしかないじゃん」と迷わず選択できるんですから。
もちろん「読み方」「解き方」のマスターは楽ではありません。
それなりに頭を使いますし、筋トレのようにトレーニングをする必要もあります。
ですが、そのリターンは必ずあなたにとってプラスに働きます。
ぜひトライしてみてください。
「論説文の読み方・解き方」はこちら。