- 目的1:時間配分の感覚を身につける
- 目的2:過去問ノートでパターンを覚える
入試本番であなたの実力の100%を発揮し、
高得点を取るために不可欠な「過去問の使い方」について紹介します。
まず知ってほしいのは、過去問演習の目的です。
何のために過去問を解くのか?
目的は2つあります。
- 時間配分の感覚を身につける
- 問題のパターンを知る
過去問を解くときは、常に↑の意識を持つとGoodです。
短期間でも実力が付きます。
逆に↑のことを考えないで解いていると、
後で紹介する「最悪な過去問演習法」をやりかねません。
気をつけて下さい。
目的1:時間配分の感覚
「大問1に○分使って、大問2は□分使って…」
というやつです。
具体的な流れはこんな感じです。
- あらかじめ各大問に何分使うか決める
- それに従って過去問を解く
- 自分の得意不得意に合わせて時間を調整する
このときに、
- 解法の思いつかない問題に出会った場合
- 解けそうだけど時間をオーバーしてしまいそうな場合
こういったケースも想定して練習しておくと最高です。
レアケースですが、
- 例年と違う出題傾向だった場合
なんかも想定できると、時間配分に関しては最強でしょうね。
偏差値70とかの学校に受かる生徒や、
模試でいつも高い点数を取っている生徒は、
この時間配分の感覚を身に着けています。
あなたも過去問演習時にはぜひ考えてみてください。
時間配分の決め方については「数学の時間配分」の記事で詳しく紹介しています。
目的2:問題のパターンを知る
過去問演習の目的1は
「時間配分の感覚を身につける」
でした。
目的2は
「問題のパターンを知る」
です。
数学の問題をたくさん解いていると、
「こういうときには、この公式を使う」とか
「この手の問題には、ここに補助線を引く」とか
パターンが存在することに気づけます。
この感覚は、問題をたくさん解いていると自然に身につきます。
が、受験生の時間は有限です。
だから強制的に身につける必要がある。
そこで過去問演習をしたら「過去問ノート」を作成します。
「過去問ノート」はあなたの弱点補強に特化したノートです。
分からなかった問題の解説やヒントを書き込んでおき、時間を見つけては振り返る。
これを繰り返すことで、あなたの脳内にはどんどん数学のパターンが蓄積されていきます。
本来なら長い時間かけてたくさんの問題を解いて身につける感覚を、
ノート1冊で強制的に見つけられる方法が「過去問ノート」なのです。
ノートの作り方はこちらで紹介します。
まとめ
都立入試数学に向けて過去問を解く場合は、
- 時間配分の感覚を身につける
- 問題のパターンを知る
この2つ目的を意識してください。
2~3ヶ月真剣に取り組めば、10~20点アップは普通に起きます。
おまけ:過去問を始める時期
中学3年分の単元をすべて学び終わった時点で始めると良いです。
だいたい10~11月頃。
早い時期から取り組めるに越したことはないのですが、
9~10月は定期テストの勉強などもあります。
定期テストがあるうちは、中途半端に過去問に手を出すよりも、
テスト勉強を優先したほうが良いです。
(入試の雰囲気を掴むために一年分を試しに解くってのはありです。)
おまけ:過去問を無意味化させる最悪の演習法
最後に、
これだけは止めたほうが良いですよ
という過去問演習法を紹介します。
それは、
解いて、丸付けして、「○点だー」、終わり
なやつ。
これは最悪です。過去問の無駄遣いといっても過言じゃない。
過去問はあくまで過去に出た問題です。
そこで取れた点数に大した意味はありません。
今これを読んでいるあなたは、こういうアホなやり方はせず、
- 時間配分の感覚を身につける
- 問題のパターンを知る
この2つの目的意識を持って、他の受験生に差をつけちゃってください。