では英語のロードマップ=合格のための行程表を見ていきましょう。
まずはこちらをざっくりと眺めてみてください。
上から、
- 長文トレーニング(+過去問演習)
- リスニング対策
- 文法対策
- 英作文対策
- 単語対策
を示しています。
恐らく多くの人は、中学2年の終わりくらいから受験を意識し始めます。
それまでもぼんやり「来年から受験生か~」と思うことはあっても、具体的な実感を持ち始めるのは、早くて中学2年の3月くらいからでしょう。
で、です。
その中学2年の3月から始めるべきなのが、
- 長文トレーニング
- 1・2年の文法復習
- 単語ノート作成
の3つです。
【注意】
各単元の進め方については別記事で詳しく解説しています。ここでは全体の流れを知ってほしいので、具体的な勉強法については一旦飛ばします。
では、ここでもう一度先の図を見てもらいます。
そのときに確認してほしいことが2つ。
1つは5つの線が以下の分類になっていること。
- 長文トレーニング(+過去問演習)
- リスニング対策
- 文法対策
- 英作文対策
- 単語対策
もう1つは「時期」です。
長文トレーニングはいつ頃から本格化するのか。
英作文はいつ頃から取り組むのか、等々。
他の教科同様、受験勉強が本格始動するのは7月後半。
1学期末のテストが終わったあとからです。
過去問
過去問演習の取り組む感覚は、ここまで読んできた国語や数学と同じなので飛ばします。
リスニング
続いてリスニング。
こちらは共通問題と同じなので、そこまで特別な対策が必要なわけでありません。
過去問演習を始めとした長文トレーングを、私の指示通りに進めていけば、自然と聞き取れるようになります。
長文トレーニングで英語の脳内処理能力を高め、実際の耳の訓練は11月ころから始めればOKです。
英文法
こちらは人によって誤解される恐れがあるので、ざっくり説明しておきます。
受験に必要な文法には、大きく2種類あります。
- 読むための英文法
- 知識問題のための英文法
1つ目の「読むための英文法」とは、長文を読み進めるための文法知識です。
- 受け身
- 現在完了
- 仮定法
など。
2つ目の「知識問題のための英文法」とは、以下のような問題を解くための文法知識です。
- He is interested ( ) baseball.
の( )を埋めるような。
都立の自校作成校を受験する場合、まず取り組まなければならないのは1つ目「読むための英文法」です。
2つ目の「知識問題のための英文法」は、いらないとはいいませんが、優先度は低いです。
ですので、もしあなたが英文法に不安を感じている場合は、最初に取り組むべきは「読むための英文法」。
特に1・2年で習った文法の復習ですので、その点を間違えないように気をつけてください。
※なぜこんなことをわざわざ書いたかというと、多くの教師が「知識問題のための英文法」をごり押ししてくるからです。
あなたも( )を埋める系の問題をたくさん解かされてきたと思います。
こういった授業を英文法対策だと思っていると、学校や塾の小テストは点数が採れるのに、長文が全然読めない、読むのが遅い、誤読するなどの問題が発生します。
1・2・3年で習う全単元をひと通り終え、かつ志望校で「知識問題のための英文法」を問う出題がある場合は、別途取り組むと良いでしょう。
英作文
英作文対策の順番はこうです。
- 100%の自信を持って書ける英文を増やす
- それらを使って文章をかけるように訓練する
まずは簡単な英文をミスなく書けるようにすることが第一ステップです。
「私は彼らと昨日公園に行きました。」とかです。
そして、自信を持って書ける英文が増えてきたら、今度はお題に合わせて、それら英文を組み合わせて文章を作る訓練をします。
このとき、
- お題に沿って考えを展開させる
- 英文を組み合わせる
この2点で躓く可能性があります。
詳しい対策は別ページで紹介していますが、入試英作文で最も重要な考え方をシェアしておきます。
「書きたい英文を書くんじゃない。書ける英文を書く。」
英作文を練習するときは、常にこれを頭に入れておくべきです。
もう一度書いておきますね。
「書きたい英文を書くんじゃない。書ける英文を書く。」
これに納得できない生徒は、いつまでたっても英作文で点を取れるようになりません。
逆にすんなり理解できる子は、中1~2レベルの英文しか書けなくても毎回高得点を取ってきます。
英単語
最後に英単語です。
これは非常にシンプル、単語ノートを作りましょう。
私の考案した、
- 弱点特化単語ノート
- その効果を上げる読み上げ勉強法
を組み合わせることによって、あなたの語彙力は着実にUPします。
これまた別ページで詳しく作り方を紹介していますから、そちらを参考にして下さい。
くれぐれも「指示通りに」作ることをオススメします。
これを無視して「我流で」突き進んだ生徒は、過去みんな志望校を下げています。
その点のみ、お気をつけください。
おわりに
英語のロードマップを確認していただきました。
最後にもう一度見ていただきます。
もしあなたの頭の中に、
「今これから何をすべきか」が浮かんでいれば、このページ内容を理解できています。
もし浮かんでこなければ、もう一度行程表を見て、自身が今何をすべきなのかを確認していただけたらと思います。
以上が英語のロードマップです。
英語の細かい勉強法については、こちらのページでまとめています。
では、最後に理社のロードマップを確認しましょう。