続いて見ていただきたいのは、数学のロードマップです。
自校作成問題は国数英の3教科ありますが、数学が一番、勉強の進行コントロールが難しいです。
これを読んでいるあなたが、数学がめちゃくちゃ得意で、
「学校の勉強とかチョロすぎますわ~」
というタイプでしたら気にする必要はありません。
ですが、そうでなければ、数学の進捗状況にはよく注意を払ったほうが良いです。
ではロードマップを見てみましょう。
3本のオレンジ線があります。
上から、
- 過去問演習
- 各単元の学習
- 基礎計算力トレーニング
の時期を表しています。
各単元の学習
重要なのは中央の「各単元の学習」です。
もう一度、「時期」に着目して図を見てください。
「各単元の学習」は、
入試を意識した瞬間から「1・2年の復習」が始まります。
そして8月以降、「1・2年の復習」を継続しつつ「3年未習単元の予習」も始めるようにします。
要するに、
- 受験勉強頑張るぞ!となった瞬間から1・2年で習ったことを復習し始める
- 8月前までに一通りできるように(学校のワークのB問題※が解ける程度)
- 8月以降は、↑の不足を補いつつ、3年の予習も少し入れる
という感じです。
※学校のワークのB問題
学校のワークや問題集は、たいていA~Cのように難易度が分類されています。
その難易度の真ん中レベルがサクサク解ける状態を目指す、ということです。
サクサク解けるというのは、問題を見た瞬間に「ああ、これね」と解き方がわかる状態のことです。
計算トレーニング
あとロードマップで伝わりにくかったのは、最後の線の「計算トレーニング」かと思います。
計算トレーニングとは、
- 四則計算
- 分数小数の計算
- 比や割合の計算
- 方程式(1次、2次、連立)
などを速く・正確に解けるようになる訓練のことです。
これは入試問題を解く上でも、学校の成績を上げる上でも、受験勉強をスムーズに進める上でも超重要なポイントです。
基礎計算が遅くて不正確な子は、どうしてももったいないミスをしがちですから…
ですので、こちらも入試を意識した瞬間から取り組んでほしいです。
まずは百ます計算。掛け算→足し算→引き算と進むのがおすすめです。
そして時期を見て、都立入試の大問1を集めたような問題集に取り組むのが良いです。
過去問演習
あと過去問演習についてですね。
国数英の3教科の中で、演習及び復習に最も時間がかかるのが数学です。
個人差ありますが、
- 自校作成問題を解き
- 解説を読んで理解し
- 弱点特化ノートにまとめる
この一連の作業を1年分行うのに平均3時間ほどかかります。
ですから、自校作成問題には10月中下旬くらいから取り組みたいところです。
もちろん、後ろにずれ込むことは往々にしてあります。
また、共通問題レベルをスラスラ解けないのに、背伸びして挑戦しても大した効果を得られません。
ですから、焦って飛びつく必要はないのですが、この目安は常に頭に入れて、日々の勉強を進めていくことをオススメします。
以上が数学のロードマップでした。
数学の細かい勉強法はこちらにまとめてあります。
次は英語です。