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都立入試【英語】長文対策とスラッシュリーディング

記事の要約
  • 中学3年分の英文法を把握
  • /読みで英文を前から訳せるようになる
  • 長文に慣れていく(最初は短いやつから)

都立入試レベルの長文をスラスラ読めるようになるため、何をすればいいかをまとめました。

目次

その1:中学3年分の英文法

まずは中学3年分の英文法を「読んで理解」できるようになりましょう。

 

読んで理解と書いたのには意味があります。

英文法の勉強というと、

  • 私たちは彼をボブと呼びます
    We call( )( ).
  • 私はたくさんの国を訪れたいです。
    I( )( )visit many countries.

のような( )を埋める方法をイメージしがちです。

 

ですが、このやり方は「読んで理解」できるようになる最短ルートではないんですね。

 

長文を読むためには、もっと言えば都立入試の英語では、

最低限、書いてある英語を訳せれば良いです。

 

  • It started to rain very hard.
  • While you were taking a bath, your father came back home.
  • Have you ever beet to Kyoto?

こういう文を読んだときに、

「ハイハイ、現在完了ね~」

と意味を理解できればOKです。

 

具体的な勉強法については、「英文法の勉強法」にて紹介しています。

その2:スラッシュリーディング

世間では「スラッシュリーディング」、

このサイトでは「/読み(スラッシュよみ)」と読んでいます。

 

これをマスターすると、

  • 英文を前から訳せるようになるので、返り読みが減る
  • 英文を読むのが速くなる
  • 誤訳が減る

などなど良いことがあります。

 

メルマガ内で紹介しています。

その3:長文に慣れる

まずは短めの文章から始め、だんだん長い文章に挑戦します。

練習初期は、長文を見ただけで嫌になる人も多いので、50~100語辺りの英文で練習したら良いですね。

 

1文ずつ/で区切って、その区切りごとに前から意味を理解していく。

以下に例を載せておきます。

My father really likes movies. He always watches movies in his free time. Last night he was watching an old America movie. The title was Back to the Future. It looked cool, so I joined him and watched it.

My father really likes movies. He always watches movies /in his free time. Last night /he was watching an old America movie. The title was Back to the Future. It looked cool, /so /I joined him /and watched it.

下の文のように、区切り良いところに/を入れ、区切った部分ごとに訳していきます。

 

/読みに慣れるまでは、なかなか自力で/を入れるのは難しいです。

どこに入れたら良いかわからないからです。

あるいは、不適切なところに/を入れても気づけないからです。

 

ですから、練習の始めの頃は、既に/の入っている文章で読む練習をするのが良いでしょう。

それ以外のポイント

/読み以外のポイントも書いておきます。

  1. 返り読みをしない
  2. 同じ文章を繰り返し読む

返り読み

返り読みとは、右から左に英文を訳していくことで、

長文読解の際にはオススメできない読み方です。

 

返り読みの典型例を挙げておきます。

 

I played soccer with my friends every day when I lived in Osaka.

【返り読み】

私が大阪に住んでいたとき、私は毎日友人たちとサッカーをしていた。

【前から/読み】

私はサッカーをしていた 友人たちと 毎日 大阪に住んでいたとき。

 

返り読みの方は、まずwhenの内容を訳して、それからサッカーの話に戻っているのが分かりますか?

右に読んでいって、また左に戻ってしまっているんです。

 

訳としては上の方が自然なのですが、

時間制限の中での長文読解となると、返り読みはやはりマイナス、時間がかかります。

 

だから/読みが必要なのです。

同じ文章を繰り返し

/の区切りを入れた文章は、ノンストップで読めるようになるまで繰り返し練習してください。

 

文章の長さや難しさにもよりますが、

私が直接指導する際は、一つの長文を30~50回ほど練習してもらいます。

 

その生徒がギリギリ到達できるであろう目標タイムを設定し、

目標目指しひたすら練習させるのです。

 

こう聞くとスパルタのように聞こえるかもしれませんが、

やってみると案外楽しいです。

 

タイムが縮まっていく=速く読める

ですから、自分の実力が向上していくのが目に見えてわかるんですね。

 

ということで、

同じ文章に繰り返しトライする

オススメです。

まとめ

都立入試のための長文トレーニングを紹介しました。

ポイントは大きく3つ。

  1. 読むための英文法を身につける
  2. /読みを身につける
  3. /読みを意識して長文を読んでいく

 

都立入試レベルの文章であれば、長くて3~4ヶ月あれば誰でもスラスラ読めるようになります。

それまで文法とかきちんと学んできた人なら1~2ヶ月で余裕になります。

 

ですので、これを読んでいるあなたも、ぜひ今日から長文トレーニングを実行してみてください。

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