- いつも途中で時間切れになってしまう
- 時間ギリギリで解けるけど見直しできない
- 英文を読むのが遅い
都立入試に向け、「英文を速く読む」に特化したトレーニング方法を紹介します。
- 英文を読んでいて、わからない単語がよく出てくる
- 単語は分かるけど、意味がわからないことがある
- ゆっくり読めば分かるけど、急いで読むとわからなくなる
こういった悩みを解消するヒントになるはずです。
原因と対処法
都立入試レベルの英文を読むのが遅いと感じる場合、4つの原因が考えられます。
- 英文中に知らない単語がある
- 英文中に知らない文法が使われている
- 文の構造(主語や動詞)がわからない
- 長文を読み慣れていない
そして、それらには以下のような対策があります。
- 英文中に知らない単語がある
→語彙力の強化 - 英文中に知らない文法が使われている
→読むための文法の復習 - 文の構造(主語や動詞)がわからない
→/読み&精読練習 - 長文を読み慣れていない
→音読トレーニング&タイムアタック
一つずつ説明していきます。
1:英文中に知らない単語がある
これは対策が明白です。
語彙力の強化を強化、要するにたくさん単語を覚えるってことです。
どんな人でも単語を覚えられるようになる勉強法はこちらで解説しています。
参考にしてください。
これを読んでいるあなたは、もしかしたら「自分は英単語を覚えるのが苦手で…」と考えるかもしれません。
ですが安心してください。
単語を覚えるのに得意も苦手もありません。
「正しい方法」で「繰り返しやる」
これだけです。
これをやり続ければ、都立入試の英文なんてすぐに読めるようになります。
一緒に頑張りましょう。
2:英文中に知らない文法が使われている
これも明白です、文法の復習をしましょう。
といっても、もしかしたら「文法の復習って何すればいいの?」と思うかもしれません。
ここでいう文法の復習とは、塾や学校で行われている問題演習とは違います。
どう違うのかというと、英文を”読むのに特化”した文法の復習をしてください。
学校や塾でよく行われるのは、文法問題を解くための文法の勉強です。
つまり、
「( )内に入る単語を答えなさい」
という問題を解くための文法の勉強なのです。
ですが、このサイトで提案しているのは読むための英文法。
つまり、
- There is ~ を見た瞬間に「~がある」と分かったり
- not only baseball but also tennisを見た瞬間に「だけじゃなく」と分かったり
こういう能力を鍛えてほしいのです。
そのための勉強法はこちらにまとめてあります。
参考にしてください。
3:文の構造(主語や動詞)がわからない
これは少し難しいかもしれません。
実は、単語がわかるようになって、英文法も一通り読めるようになって、それでもまだ英文の意味がわからないことがあります。
そういう場合は、文の構造が分かっていないことが多いです。
通常英語の文は、
We have dinner at 7.
わたしたち 食べる 夕食 7時に
あるいは、
They are running in the park.
彼ら 走っている 公園で
のように、
誰が+どうした+補足
の順番になっています。
これが、
The boy sitting under the tree is my brother.
その男の子 座っている 樹の下に は 私の弟
や
The castle that was built in 17c is very beautiful.
そのお城 建てられた 17世紀に は とても美しい
のように、分詞や関係代名詞によって順番が変則的になることがあります。
こういう変則的で長い英文に遭遇したときに、すぐに構造を見抜けるかが速読のコツです。
しかしこのコツを習得するには、少し時間と慣れが必要です。
過去問演習や模試を復習する際に、英文を1文ずつ確認することを推奨しています。
そのときに、日本語訳を参考にしながら、
「この英文はこの部分が主語なんだ」
「本当の動詞はこっちなのね」
など気づき、音読トレーニングを重ねていくと、徐々に読めるようになってきます。
また、そのスピードをサポートする秘策として、/読みの習得があります。
/読みを使いこなせるようになると、多少構造が複雑になっても、前からガンガン訳せるようになります。
/読みの勉強法はこちらにまとめてあります。
参考にしてください。
4:長文を読み慣れていない
知っている単語を増やし、文法を確認し、文構造にも慣れてきたら、あとは長文を読みまくるだけです。
長文に慣れるトレーニングは別記事で既に紹介してありますが、
”速く読む”に特化して対策する場合は、
- 音読トレーニング
- タイムアタック
この2つの組み合わせを意識すると良いです。
音読トレーニングとは、読んで字の如く、自分の持てるトップスピードで音読練習をすることです。
そしてタイムアタックとは、その音読トレーニングのタイムを計測すること。
やはり自分ひとりで英文を読んでいると、ついついだらけてしまいます。
緊張感を保つのが難しいです。
ですから、タイムを導入します。
目標タイムを設定し、自分をとことん追い詰めていきます。
こうすることで、自宅で学習しているときでも、自身に負荷を課しながら速読トレーニングを行えます。
まとめ
4つの原因への対策を紹介しました。
- 英文中に知らない単語がある
→語彙力の強化 - 英文中に知らない文法が使われている
→読むための文法の復習 - 文の構造(主語や動詞)がわからない
→/読み&精読練習 - 長文を読み慣れていない
→音読トレーニング&タイムアタック