プロ家庭教師が教える 自校作成校への「正しい勉強法」 詳しくはこちら

都立入試【英語】8割取れるリスニングの対策と勉強法

記事の要約
  • 秋までは特別なリスニング対策は不要
  • 長文を速く正確に読む練習をすべき
  • 秋から音声トレーニングを取り入れる

都立入試のリスニングの具体的対策と勉強法についてお話します。

目次

大前提

まず大前提として知っておいてほしいのは、

秋まで、だいたい11月くらいまではリスニングに特化した対策は要らない

ということです。

 

中3の秋までは、長文を速く正確に読む勉強を徹底してください。

2学期の期末テストが終わったくらいから、音声を聞くトレーニングを行うと良いです。

 

そういった前提部分を含めた上で、リスニング対策を解説していきます。

対策1:長文を速く正確に読めるようになる

リスニングで点を取れるようになりたいと思ったら、

まずは長文をスラスラと読めるようになりましょう。

 

リスニングと言っても、結局

耳から入ってきた英語を”文として”理解します。

 

せっかく単語を聞き取れても、

ある程度のスピードで英文を脳内処理できないと、

何話をしているか分からないのです。

 

だから、まずは長文練習をしましょう。

 

秋くらいまでは長文を読むトレーニングを積んで、

11月頃から音声を聞くトレーニングを積めばよいでしょう。

 

具体的な長文対策としては既に別記事を作成してあります。

こちらを御覧ください。

対策2:実際の音声に慣れる

11月頃から”英語を聞く”練習を取り入れましょう。

もしこの頃までに長文を読むトレーニングを全く積めていなければ、

まずは長文練習から始め、12月頃からリスニング練習を始めましょう。

 

で、具体的にどんなトレーニングをするのか?

まず、過去問や模試のリスニング音声を用意します。

 

そしたら、以下の手順をとります。

  1. 音声を聞きながら問題を解いてみる
  2. 丸付けをする
  3. スクリプト(台本)と日本語訳を照らし合わせる
  4. 意味がスラスラ思い浮かぶくらい「3」を繰り返す
  5. 英文を見ながら音声を聞く(7~8割聞き取れるまで)
  6. 英文を見ずに音声だけを聞く(7~8割聞き取れるまで)

こういう練習を行っていきます。

 

正確に伝えようと手順を細かく分けましたが、

ざっくりまとめると、

「英語を聞いて、問題を解いて、日本語訳チェックして、スラスラ聞き取れるまで英語を聞きまくる」

ということです。

 

1年分マスターしたら、次の1年分をマスターし…

を繰り返していきます。

 

ものすごく地味なトレーニングですが、効果は抜群です。

 

少し補足を加えるなら、5番目の手順『英文を見ながら音声を聞く(7~8割聞き取れるまで)』のときに、

話されている英語を真似ながら音読する

というアクションを加えると良いです。

 

  • 英語のリズムがわかる
  • アクセントが身につく
  • リンキングが(若干)わかる
  • 眠気防止

 

このようなプラス効果が得られます。

最後の『眠気防止』はネタのような感じがするかも知れませんが、個人的にはこれが一番大きな効果だと感じます。

リスニングトレーニングって眠くなりますから。

 

まとめ

都立入試のリスニング対策を紹介しました。

 

簡単にまとめると、以下の2点に集約されます。

  • 秋までは長文対策を優先
  • 秋からは音声トレーニングも取り入れよう

 

何といっても、とにかくまずは長文をスラスラ読めるようになることです。

これさえできれば、高校入試の、それも都立入試のリスニングでは困りませんので。

 

最後におまけとして、入試本番や模擬試験で役立つテクニックを2つ紹介します。

 

テクニック1:内容予測

英語が話される前に、

何についての話なのか?

を先に知っておくと、理解が容易になります。

 

  • 休日の予定についての話なのか
  • 転校生についての話なのか
  • 好きな音楽についての話なのか

などなど。

 

で、その内容予測を可能にするのが、

選択肢の先読み

です。

選択肢の先読み法

やることはシンプル。

リスニング開始の際、

「これから、リスニングテストをはじめます」

のアナウンスがありますね。

 

このときに各問題の選択肢を先に読んでおきます。

で、話の内容をほんの少し予測しておきます

 

例えば選択肢が以下のようだとします。

  1. Monday
  2. Tuesday
  3. Friday
  4. Sunday

答えは全部曜日なので、

「なにか予定について話すのかな?」

「曜日に注意して聞いてみよう」

と予測できます。

 

あるいは、

  1. Baseball
  2. Basketball
  3. Soccer
  4. Tennis

なら、

「スポーツについての話題なんだ」

「種目に注意して聞いておくか」

と予測できます。

 

こんな感じに、ちょっとでも情報を入れておくことで、

会話や質問を聞き取りやすくなります。

 

すごく些細なことに思えるかもしれませんが、

これで4点とか8点とかプラスできるなら安いものだと思いませんか?

ぜひ次の模試から取り入れてください。

 

テクニック2:メモをとる

これは学校や塾の先生から聞いたことがあるかもしれませんね。

都立入試のリスニングは、

  • 英文(1回目)
  • 質問(1回目)
  • 英文(2回目)
  • 質問(2回目)

のように、英文→質問が繰り返されます。

 

ここでよく、

1回目の質問を注意して聞きなさい

というアドバイスをされるのですが、

 

それに加えて、

1回目の英文からメモをとる

というアドバイスも覚えておいてください。

 

メモといっても、単語をサラッと書いておくだけで構いません。

文である必要がありません。

 

「日曜日に動物園に行った」だったら「日 どうぶつ」とかでOKです。

「メアリーはボブのいとこ」だったら「メア ボブ いと」とかです。

(参考画像)

おまけ:点数目安

都立入試のリスニングは5問で20点満点です。

ここを4問で16点取れるように練習しましょう。

 

5問中、最初の4問は選択肢問題で正答しやすいです。

ここを確実に押さえます。

これまでの傾向なら、先に紹介した「長文&音声トレーニング」の継続で十分に4問解けます。

 

逆に最後の1問は記述式で、

英文を書かなくてはいけないので難しいです。

 

武蔵野北のような上位校や、自校作成校を狙う人は取りに行ったら良いと思いますが、

それ以外の人は、まぁダメでもともと位の感覚でいてもいいだろうというのが私の感覚です。

 

ということで、都立入試のリスニングは

16/20点 をひとまずの目標にしましょう。

この記事を書いた人

目次